習慣新書

新書を片っ端から紹介していくブログです。1年間に200~300冊程度紹介するのを目標にしています。

2016-06-09から1日間の記事一覧

家康が三河守(みかわのかみ)で信長が上総介(かずさのすけ)なのは何故? 『格差と序列の日本史』(新潮新書) 山本博文

山本氏は東京大学資料編纂所の教授である。おそらくは教育よりも圧倒的に研究を主体とする学者だと思われる。そして、如何にも学者らしく「格差」と「序列」を別物として考える。 会社に社長、部長、課長、係長、主任、ヒラが存在するように、どんな組織にも…

創作は孤独とともにある。 『孤独の価値』(幻冬舎新書) 森 博嗣

『すべてがFになる』でデビューし、スカイ・クロラシリーズなどヒット作を出し続けた作家の「孤独」という問題を中心にした人生論。 工学博士でもある著者は、まず人はなぜ孤独を恐れるのかを考える。そして、彼は、群れをなす動物である人間の本能として一…